高浜原発が再稼動!大飯原発が再稼動!
政府が隠す健康被害、無視された安全性を明らかにする!
京都・市民放射能測定所をご支援くださっているみなさま。
この5月で当測定所も開設6周年を迎えることになります。その記念となるつどいです。
原発事故以降、世論は一貫して原発に反対する声が多数ですが、政府・電力会社は原発再稼動を推進しています。再稼動をしやすくするため、福島事故の被害を小さく見せ、被曝しても住まわせようという政策が露骨になってきました。
原子力規制委員会の放射線審議会は3月2日、放射線被曝の基準を緩和する検討を開始しました。
これまでは、空間放射線量「毎時0.23マイクロシーベルト」が年間追加被曝1ミリシーベルトに相当すると計算していました。しかし更田(ふけた)委員長は、計算式を変えて毎時1マイクロシーベルトの所で生活しても年間1ミリシーベルトに達しないように計算することを打ち出しています。汚染の実態を消し去り、市民に被曝を強要するものに他なりません。食品の放射能検査の縮小、モニタリングポストの縮小、汚染土のリサイクルも進められています。原発事故被害への賠償を求める裁判でも、汚染の影響は狭い範囲しか認定されず、低額の賠償しか認められていない状況もあります。
このような危険な情勢の中で、市民の測定所が果たすべき役割を再確認できるつどいにしていきたいと考えています。ぜひ、多くの方のご参加をお願いいたします。
5月13日(日)13時30分開始 17時終了
こどもみらい館・京都 (地下鉄丸太町駅東へ5分)
参加費:会員・避難者700円 一般1000円
内容
- 講演① 『原発、再処理施設から放出されるトリチウムと白血病の関連』
講師:森永徹さん 元純真短期大学・健康科学医学博士
- 九州・玄海原発や青森六ヶ所村・再処理工場から放出された放射性物質『トリチウム』による白血病の増加について
- 講演② 『原発を巡る攻防の先鋭化-あがく推進勢力と我々の展望』
講師:市川章人さん 京都自治体問題研究所
- 新規制基準と再稼動認可を正当化する規制委員会の論理の問題点自治体に目を向けた運動の重要性について
- 測定所会員総会と取組み報告
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【講師のご紹介】
- 森永徹(もりながとおる)さん 元純真短期大学・健康科学医学博士
- 森永さんは、九州玄海原発から放出された放射性物質『トリチウム』によって白血病が増加していることを2015年社会医学会総会で発表された方です。2016年には、青森六ヶ所村・核燃料再処理施設と六ヶ所村における白血病の関連を発表されました。
- 福島原発事故で溜まった汚染水には、処理困難なトリチウムが含まれていますが、原子力規制委員会は汚染水を海に放出しようとしています。
- 原発・核燃料サイクルがもたらす根源的な健康被害を、森永さんのお話を通じて学びたいと考えます。
- 市川章人(いちかわあきと)さん 京都自治体問題研究所
- 市川さんは、冊子『原発事故!その時どこへ?-避難計画の検証』『原発再稼動?どうする放射性廃棄物-新規制基準の検証-』(京都自治体問題研究所・原子力災害研究会発行)の編集にかかわられ、原発規制基準と避難計画の問題点をわかりやすく、精力的に講演されている方です。大飯・高浜原発の再稼動によって福島原発事故は、ますます私たちの問題になってきました。市川さんのお話を通して、あらためて新規制基準と再稼動認可を正当化する規制委員会の論理の問題点や、自治体に目を向けた運動の重要性について学びたいと考えます。
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